高校選手権を観戦してきたよ&雑感
宮城県白石市で行なわれた将棋の全国高校選手権大会を観戦しに行ってみた。
とくに応援すべき特定の学校や選手もいなかったので適当にぶらついてみた。感じたことは、この大会の雰囲気はやっぱり独特だと言うこと。とくに団体戦の雰囲気は他の大会ではあまりみられないものだ。
自分は将棋を指しつつも、他のチームメイトの経過が気になる。
普通なら心が折れるような将棋も、仲間が居るが故に簡単には投げられない。
そんな特別な重みのある、また強烈に仲間の思いが課せられる将棋というものは他にはそうそうない。対局者の気持ちがはた目で眺めているだけのこちらにまで伝わってくる。現地に行ったことがなければ分からない感覚だろう。いい刺激を受けたし私の将棋のモチベーション増進にもなったので、それだけでも観に行った価値があったと思う。
ところで、大会の対局をながめてみてどんな戦型が多いのかをざっと確かめてみた。ちゃんと数えたわけでも全ての対局を調べたわけでも無いしただの印象だが、案外ソフトの影響が感じられる戦型選択が少なかったような気がする。居角左美濃や角換わりのpona流、ツノ銀雁木、ノーマル振り飛車対居飛穴で振り飛車が右玉風に構える形などそれなりにはみられたが、従来型の将棋がまだまだ多い感じだ。最近はやり出したばかりの付け焼き刃的な作戦を採るよりもこれまで指し慣れたものを指した方がオッズが良いということだろうか。
歴史的にみて、プロなどの戦型のトレンドがアマ有段者ぐらいの層にまで完全に浸透するまでには若干のラグがあるので、いまはその過渡期といったところだと思われる。だとしたら、もう少しの期間をおけばソフト色がもっと濃くなっていくのだろうか。そんなものといってしまえばそんなものだが、高校生ぐらいの年齢の将棋プレイヤーの間でもソフトを使用した勉強法が必修みたいになるのは何だかなという気もする。ソフトを使ってはならないという気は毛頭ないが(自分も使ってるし)、それが義務みたいな風にされるのはなにか違和感を感じる。
なんて、ソフトに関する解説とかの記事をいくつも書いてる私が言えたことではないような気がする。まあそもそも、私レベルの人が何をどうほざいても何にもなるまい。