根岸の部屋

管理人の備忘録がてらに将棋について書き殴ってます。棋力は絶賛伸び悩み中\(^0^)/

かつて私が驚愕した創作詰将棋

 いきなりだが、下図は私が昔創作した詰将棋である。なのは詰め、脊尾詰め、激指のいずれにかけても作為通りの解を返してきたので、恐らく完全作のはず。(柿木将棋でも試したかったが持っていないので断念)

 

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 数年前にこれを創った私は、自慢するべく詰将棋として成立しているか確かめてもらうべく数名の棋友の人たちに見てもらった。その数名の内訳は、三段以上はあるような実力者から級位者までさまざまであった。

 

 数日後。さっきの棋友達のうち、一番将棋歴が浅く棋力も低い人からある盤面を見せられた。それが下の図。

 

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 正直かなり驚いた。短手数だが、詰将棋ならではの技巧が多数詰まっている。とても彼並みの棋力のひとの作品とは思えない。他の強い人からみても同様の評価がなされていた。

 彼は私に向かって「君の詰将棋を見て、面白そうだったからそれを参考に自分も作ってみた」という旨のことを言っていた。確かに私の詰将棋の筋を参考にした面影は残っている。しかし、数少ない趣向の実現のためだけにやたらと駒数と手数を伸ばした私のものよりも、ごく短手数でシンプルにあらゆるものを表現できている彼のもののほうが詰将棋として完成度が高いように思えてならない。

 

 彼は当時、将棋歴は一年もなかったはずである。将棋を覚えてから数か月でとてつもなく強くなるというタイプの人も世の中にはいるらしいが、彼の場合将棋に対してそこまでの熱意があったという訳でもないのであまり強くはなかった。しかしこの詰将棋の件も含めて、彼には随所に才能を感じる部分があった。十分な熱意と時間を将棋に注げばあるいは、というものを感じさせられた。それどころか、将棋以外のありとあらゆる分野に関しても才能がある人だった。

 

 結局彼は将棋に向かってながく情熱を向けることはなかった。そんなものとは思うが、何となく惜しい。