チラシの裏④
図は6筋から早仕掛けっぽく仕掛けてきたところ。振り飛車が6筋攻めを警戒して四間飛車に振り直してきた後だけに剛情な手。
後手陣はバランス重視で、特に5三の銀がポイントで、後に6筋を伸ばしかえされるのを防いでいる。
しかしこの場合、▲同歩△77角成▲同桂と普通に応対して問題ない。以下△86飛に▲4五桂(図)があるからだ。
以下△6二銀▲6四歩△5二銀▲6五桂で捌ける。
似た図をもう一つ。今度は△7三桂が入っておらず、▲6八金と備えてあり上からの攻めに強くなっている。
そのため上図で△同歩は▲3三角成△同桂▲2四歩で、居飛車にも主張がある将棋。△6五桂がなく、5七銀型が生きている。
そこで△7三桂と跳ねて力をためる。次に先手がパスをすればさっきと同じようなことになるので、▲4五歩△同銀▲4五歩と早仕掛けのように攻める。
ここで△5三銀もなくはないが、▲3三角成△同桂▲8八角または▲4六銀左(下図)で冴えない。
そこで、▲4五歩に△同銀としてみる。▲同桂なら△8八角成▲同玉△4五飛で、次の△8四桂や△3三角といった攻めを狙って指しやすい。▲3三角成なら△同桂▲4五桂△同桂▲4六銀△3三角。
このラインが受けづらい。▲6六銀は△6五歩▲7七銀△8五桂。▲6六角も△同角▲同角△3三角。