定跡ファイルが飛びました。

　表題の通り。

研究とか自分の将棋の検討とかをまとめた定跡ファイルを間違えて上書き保存してデータが飛んでしまい、とても辛い。

— 根岸 真哉 (@39th_theory) August 5, 2018

 　こうなってしまった経緯だが、普段の私は研究なり自戦譜を振り返った検討なりをShogiGUIの定跡ファイル(sbk形式のやつ)に保存してある。この定跡ファイルをGUIの「既定定跡」に設定し、手入力を主として場合によっては棋譜ファイルを喰わせたりして定跡の拡張を行なってきた。研究のまとめは、棋譜ファイルとしても保存してあるものの一括してこの定跡ファイルにまとめてあった。そのため研究を見返したいときはこのファイルさえあればこれの手順をたどることで確認できるようになっていた。また、自分で指した将棋の検討もこのファイルに含まれていた。これにより、昔指した自戦譜の棋譜を並べながらこの定跡を参照すればそのときの振り返りも見直せる。ShogiGUIで研究なり検討なりをするたびにこの定跡ファイルを開き、定跡手順を追加して既存のものに上書き保存をすることでだんだん定跡を継ぎ足していった。

　このファイルがどうして飛んでしまったかというと、新しく作った別の定跡ファイルを誤ってこれに上書きしてしまったのである。ShogiGUIで、研究をまとめるとかとは別の目的で定跡ファイルを作成したのだが、その後時間をおいてからこの作業に復帰した際、うっかりこのことを忘れており、いつもの癖で作成中の定跡を研究検討まとめ用の定跡ファイルに上書き保存してしまったのだ。

　データを復旧させようと数時間を要して可能性を模索しては見たものの叶わず。Windowsの自動バックアップ機能も、何故か別ドライブとの連携が途切れていたため機能していたかった。

　一応昔にとってあったバックアップファイルがとってあったので、これからは仕方なくそのデータを引き継いでいくことにする。しかし最後のバックアップを取ってあったのは約2ヶ月も前。この期間内に定跡に追加されていた数千手ぶんの研究・検討の内容は永久に失われた。

　これからはこまめに（週に一度程度）は定跡のバックアップをとり、またバックアップ機能もしっかりと設定しておくことにする。データ紛失へのリスクマネジメントという情報化社会での必須事項を怠っていた私が悪かったということで、教訓にしようと思う。