根岸の部屋

管理人の備忘録がてらに将棋について書き殴ってます。棋力は絶賛伸び悩み中\(^0^)/

後手角交換四間飛車 アユム流▲4六歩対策

アユム流▲4六歩とは、後手角交換四間飛車にたいして非常に早い段階で46歩と突き、そのまま腰掛け銀型に組んでしまおうという作戦のことである。どこから発祥の手なのか分からないが、将棋実況者の元奨励会員アユム氏が動画で披露し、ブログで研究を公開したことから筆者は勝手にこう呼んでいる。

では、その手順を見ていこう。

初手より、

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4二飛    ▲6八玉    △8八角成  ▲同 銀    △2二銀  にて下図

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ここで46歩とするのがアユム流。

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78玉も48銀も保留しての歩突きが早いような気もするが、なんと十分成立している。47角は38角で無効。4筋突きへの常套手段である44歩も65角がある。

振り飛車はここで玉を移動してこれらの筋を防いでも、

△6二玉    ▲4八銀    △7二玉    ▲4七銀

△4四歩    ▲5六銀

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あっさり腰掛けられてしまった。途中72玉に代えて44歩としても、47銀45歩同飛56角でアウト。この4筋交換の反発は63と83の両方の地点をカバーしているなどの条件が揃っていないとこの狙いは成立しない。

また、上の図の時点で55角と両取りをかける手もあるが、この先はアユム氏の研究手順が秀逸でうまくいかない。

アユム氏の研究↓

角交換四間飛車対策▲46歩 | 元奨励会員アユムの将棋研究ブログ

このように、最初の図からはどうやっても47銀型に組むことを防ぐ事ができない。後手がその展開を苦にしないのなら別にいいのだが、元来角交換四間飛車の最大の敵はこの47銀型であり、その形に可否もなく問答無用で誘導されてしまうのは非常に痛い。少なくとも筆者はとてもそれを容認できない。

こうしてみるとこの46歩という手は非常に有力な手で、むしろ今まで何故このような手法が定跡化されてこなかったのか不思議なくらいである。(筆者が無知なだけ?)

しかしこれをあっさり許してしまって角交換四間飛車という戦法の根幹に関わる。何かいい対策はないだろうか。

 

第一図の最終手22銀にかえて62玉。

           

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これが正しい手順である。実は上の手順は22銀が無駄手で、全く働いていなかった。そもそもの基本図が間違っていたのだ。22銀が役に立つのは先手が飛車先の交換を目指してきたときだが、33角の両取りの筋があるので当分飛車先交換はうまくいかないのである。25歩と78玉(銀にひもをつけた手)のどちらかを指した瞬間に22銀で、振り飛車の受けは十分に間に合う。この手を玉の移動に代えて、63や83の地点のカバーに回した方が良いという発想である。

 62玉の瞬間は83がカバーされていないのでここで46歩が見えるが、これは無効。4筋を支える銀が立ち後れているので、じっと72玉と寄る手が間に合う。以下48銀44歩47銀45歩同歩同飛で振り飛車十分。

 上図より、▲4八銀△7二玉▲7八玉△2二銀で下図。

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手順中7二玉への46歩は44歩で先述の手順に合流するので恐れることはない。

78玉と指されたのを見て22銀(または3二銀)として飛車先交換に備える。こうしてアユム流▲4六歩を阻止して一般的な角交換四間飛車の定跡局面に合流させることに成功した。この図以下の戦略もいずれまとめたい。

ただ、78玉に代えて58金右はあるかもしれない。そこで△82玉だと▲46歩がある。以下△44歩▲47銀△45歩▲同歩△同飛▲36角があり先手良し。58金右がなければ△42飛▲63角成のとき47の銀にひもがついておらず逆に後手勝勢となっていた。

そこで58金右には△22銀や△32銀として待つ。以下▲78玉で、これは後手KKSのテーマ図の一つ(下図、△22銀の場合)に合流する。 

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 ここから居飛車は隙あらば46歩を狙う形で、後手は58金右を決めてしまっていることを主張とした駒組みを目指すのが一例。この形もいずれは記事にしてみたい。

 角交換四間飛車に対する4七銀型は非常に強敵であり、居飛車は隙あらば狙ってくる。振り飛車にはそれを安易に許さない繊細な駒組みが要求される。